ブラックリストとは、信用情報機関に事故情報が登録されている状態のことを言います。
ブラックリストに登録されると、新たな借入ができなくなる、クレジットカードを作れなくなる、第三者の保証人になれなくなる、などの不利益を受けることになります。
ブラックリストに登録されるのは、借金・債務整理を行った場合、一定期間返済が滞った場合です。
借金・債務整理を行う場合には、自己破産、民事再生(個人再生)、任意整理のうち、どの手続を選択しても、ブラックリストに登録されてしまいます。
もっとも、借金・債務整理に着手する前に何か月も返済が滞っているのであれば、自己破産、民事再生(個人再生)、任意整理を始めるまでもなく、すでにブラックリストに登録されているのが通常です。
ブラックリストは、信用情報機関という団体が管理しています。
信用情報機関としては、CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターがあり、加盟している金融機関・貸金業者の種類に違いがあります。
そして、新たな借入を申し込むとき、クレジットカードを作ろうとするとき、第三者の保証人になろうとするときには、金融機関・貸金業者は信用情報機関に照会し、事故情報の有無・内容を確認します。
このとき、事故情報の登録が確認されれば、金融機関・貸金業者の審査が通らないということになるのが通常です。
なお、事故情報が登録されているかどうかは、ご自身でも上記のCIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターに照会し、確認することができます。
ただし、ブラックリストに一度登録されてしまうと、一生、新たな借入ができなくなるなどの不利益を受け続けるというわけではなく、一定期間経過すれば削除されます。
事故情報が削除されるまでの期間は、信用情報機関によっても異なりますが、借金・債務整理が終了してから5年ないし7年程度とされています。
それよりも前に事故情報を削除してもらおうとしても、事故情報に誤りがある場合を除いては、消すことはできません。
未来永劫、事故情報が消えないわけではありませんが、一定年数、自動車ローンや住宅ローンを組むことなどもできなくなりますので、その点は念頭に置いていただく必要があります。